顔や頭皮の赤み、しつこいフケ、塗ってはぶり返すかゆみ——脂漏性皮膚炎の「終わりの見えない感じ」、本当につらいですよね。
私(さっち)自身、10年ちかくステロイドを塗ってはやめてぶり返す…を繰り返してきました。転機になったのは、日本の情報だけでなく海外のセルフケア・コミュニティをのぞいてみたこと。「そんな考え方があったのか」と驚くアプローチがいくつもありました。
私の場合は、保湿としてMCTオイルを“ほんの少し”塗るようにしてから、気づけばステロイドに頼らずに過ごせるようになっていました。(※あくまで私個人の体験で、効果を保証するものではありません。いまステロイドを使っている方は、やめるタイミングは必ず主治医とご相談くださいね)
この記事では、海外コミュニティ(Redditなど)や研究で語られている ①MCTオイル保湿 ②冷水仕上げ ③塩素除去シャワー ④亜鉛ピリチオン配合シャンプー ⑤スクワラン保湿 ⑥ナイアシンアミド の6つのアプローチを、やり方と選び方つきで紹介します。「菌を抑える・菌にエサをやらない・肌を整える」の3方向で見ていきます。
💡【脂漏性皮膚炎の現実と特徴】
海外のコミュニティでも、このトラブルの悩みは絶えません。まずはその正体と、多くの人がぶつかる壁を整理します。
脂漏性皮膚炎の主な症状は次のようなものです。
- 皮脂の多い部分の赤み(紅斑):顔(鼻の周り・眉間・額)や頭皮、耳の後ろなどが赤くなる
- フケ状の皮むけ(鱗屑〈りんせつ〉):頭皮にベタついた黄みがかったフケ、またはカサカサした白いフケが目立つ
- 軽度〜中程度のかゆみ:赤みやフケの部分に、じわじわしたかゆみ・むずがゆさ
- かさぶた・炎症:悪化すると皮脂と角質が固まって黄色っぽいかさぶたになったり、カサついて炎症を起こしたりする
原因は「常在菌」のバランスの乱れ:肌に誰もが持っている「マラセチア」というカビ(真菌)の一種が、過剰に出た皮脂をエサに増えることが主なきっかけとされています。
一般的な医療アプローチ:医療機関では、抗真菌薬(ニゾラールなど)の塗り薬や、炎症を抑えるステロイド外用薬が処方されるケースが多いようです。※医療はもちろん大切な選択肢。ここでは「その上で海外ではどんなセルフケアが語られているか」を紹介します。
「ステロイドの繰り返し」という悩み:一時的に赤みやかゆみが落ち着いても、やめるとぶり返す——この“くり返し”に悩む人が後を絶たない、と海外でもよく語られています。
バリア機能の低下という二次被害:強い洗浄剤での洗いすぎや、合わないスキンケアを続けることで肌のバリアがゆらぎ、さらに敏感になる悪循環に陥りやすいのも特徴です。
海外コミュニティでの議論:Redditの「r/SebDerm」などでは、単に菌を抑えるだけでなく「肌のマイクロバイオーム(常在菌の生態系)をどう整え、皮脂とどう付き合うか」が活発に議論されています。
🔬【海外で注目のセルフケア】
海外では「Malassezia-safe(マラセチアのエサにならない)」成分だけでスキンケアを組み立てる、通称「マラセチアセーフ・ルーティン」という考え方が広まっています。
🔗 情報ソース・参照元:
– 海外の脂漏性皮膚炎コミュニティ r/SebDerm (Reddit) ※症例写真やセルフケア体験談が日々投稿される海外最大級のコミュニティ
– 顔の脂漏性皮膚炎への外用(非薬物)に関する研究: PubMed
– ナイアシンアミド外用の研究: Topical nicotinamide for seborrheic dermatitis(ResearchGate)
– 栄養と脂漏性皮膚炎の系統的レビュー: PMC
A. MCTオイルによる保湿|MCT OIL CARE
r/SebDerm などで、ここ数年もっとも成功報告が多いと語られる「定番ハック」がこれです。「菌のエサにならない保湿剤がほしい」という海外ユーザーが行き着く代表格として紹介されています。
- メカニズム:一般的な植物オイル(オリーブ・アボカド・アルガンなど)に多い「長鎖脂肪酸(炭素数11以上)」は、マラセチアのエサになりやすいと言われています。一方、MCTオイル(中鎖脂肪酸)の主成分カプリル酸(C8)・カプリン酸(C10)は、マラセチアがエサにしにくい構造だと語られています。カプリル酸自体に抗菌的な働きがあるとする情報もあります。
- やり方:とても伸びが良いオイルです。手のひらに1〜2滴だけ取り、両手を合わせて薄く広げてから、気になる部分にやさしくプレスするようになじませます。ギトギトに塗るのはNG。うっすら膜が張る程度で十分。
頭皮に使うなら「タオルドライ後の、少し湿った頭皮」がおすすめ。髪ではなく、フケや赤みの気になる頭皮に手のひらでプレスします。塗ったら時間を置かず、ドライヤーの温風で頭皮と髪をしっかり乾かして(湿ったままは雑菌のもと)。最後に冷風で引き締めるとより良いと言われています。 - 選ぶときの条件(購入時にパッケージ裏を確認):
1. 「C8」と「C10」のみで構成:C12(ラウリン酸)はマラセチアのエサになりやすいと言われるので、含むものは避けるのが無難。
2. 100%ココナッツ由来:パーム核油由来の安価品は精製度が低く刺激になることも。「100%ココナッツ由来」表記が安心。
3. 無添加・無香料/C8比率が高いもの:フレーバー付きはNG。抗菌的な働きが強いとされるC8比率が高いものが好まれます。
MCTオイルは1日数滴しか使わないので、余りは味噌汁やコーヒーに入れて内側からの栄養補給にも。100円ショップの「小さな遮光スポイト瓶」に使う分だけ小分けにして洗面所へ置くと1滴ずつ取り出せて便利。大元の瓶はフタをして暗所保管でOK。
B. 頭皮の「熱」を冷ます:冷水仕上げ|COLD SHOWER
とてもシンプルですが、海外SNSで地味に支持されている方法です。
- メカニズム:炎症のある頭皮は「熱」を持ちやすいと言われます。熱を持つと毛細血管が広がり、かゆみ物質(ヒスタミン)や皮脂が出やすくなるという考え方です。
- やり方:お風呂上がりの最後に、頭皮と顔へ「冷水」を30秒〜1分ほど。血管が引き締まってかゆみや赤みが落ち着きやすく、翌朝の皮脂のベタつきがラクに感じられた、という声があります。
C. 塩素除去シャワーフィルター|WATER PURIFICATION
海外のSNSやAmazonレビュー、日本の美容・医療系コミュニティでも書き込みが多いアプローチ。海外(特に米欧)は硬水の地域が多く、シャワーフィルター導入が「対策の第一歩」として語られています。
水道水の「残留塩素」は、デリケートな肌には刺激になりうると言われます。塩素を減らすと良いとされる理由は主に3つ紹介されています。
- ① 乾燥・かゆみ対策:塩素は肌のうるおい成分(脂質=セラミド等)を傷つけやすいと言われ、減らすことでバリアをサポートし、乾燥由来の炎症・かゆみが落ち着きやすいという声。
- ② 過剰な皮脂対策:乾燥しすぎると肌が守ろうとして皮脂を出しすぎることがあると言われます。塩素を減らして乾燥がやわらぐと、余分な皮脂(=菌のエサ)が気になりにくくなったという体験談も。
- ③ 善玉菌を守る:塩素は殺菌力が強く、肌を守る善玉菌にも影響しうると言われます。減らすことで肌本来の環境が整いやすくなる、という考え方です。
このほかにも多くのブランド・種類があります。大手・手頃な価格のものはスタートにおすすめ。カートリッジは定期交換が必要です。
D. 亜鉛ピリチオン配合シャンプー|ZINC PYRITHIONE SHAMPOO
ここまでは「菌にエサをやらない・刺激を減らす」アプローチでしたが、Dは菌そのものにアプローチする方向です。海外では抗フケシャンプーの成分を活用するのが定番として語られます。
- メカニズム(考え方):亜鉛ピリチオン(ジンクピリチオン)や硫化セレンは、抗フケシャンプーでおなじみの成分で、マラセチアなどの増えすぎを抑えると言われています。
- やり方:頭皮はいつものシャンプーの要領で。海外コミュニティでは、顔の患部に泡を数分のせてすぐ流す“short-contact(短時間接触)”という使い方も語られますが、顔は皮膚が薄いので必ずパッチテスト&短時間で。しみたらすぐ中止してください。
- 選ぶときの条件:亜鉛ピリチオン配合、または硫化セレン配合の薬用(抗フケ)シャンプー。※抗真菌薬のケトコナゾール(ニゾラール)は日本では処方薬なので、必要なら皮膚科へ。
E. スクワランの“菌にやさしい”保湿|SQUALANE
MCT(A)と同じ「菌のエサになりにくい」保湿の、もうひとつの選択肢です。
- メカニズム(考え方):スクワランは、マラセチアのエサになりにくいと言われる保湿成分。毛穴を詰まらせにくく(非コメド)、酸化しにくいとも言われ、MCTのオイル感が苦手な人の代替として海外で人気です。
- やり方:スキンケアの最後に数滴を薄く。MCTと使い分けても、季節で変えてもOK。
- 選ぶときの条件:100%スクワラン(植物由来だとより安心)、無香料を選ぶ。
※ホホバオイルも代替に挙げられますが、合う人・合わない人が分かれるため、本ブログではまずスクワランをおすすめします。
F. ナイアシンアミドで肌を整える|NIACINAMIDE
仕上げは「肌を整える」方向。海外で人気の整肌成分です。
- メカニズム(考え方):ナイアシンアミド(ビタミンB3の一種)は、皮脂バランスやバリアのサポートで知られる成分。脂漏性皮膚炎に対する外用の研究でも、症状面での手応えが報告されています(上記出典)。
- やり方:化粧水や美容液で、低濃度(2〜5%程度)から。朝晩どちらでも。ほかのケアと重ねやすいのも利点。
- 選ぶときの条件:ナイアシンアミド2〜5%配合、無香料の低刺激処方を。
⚠️【試す際のリスク管理と注意点】
海外のセルフケア情報は魅力的ですが、肌の状態には個人差があります。取り入れるときは次のステップを必ず守ってください。
- 必ずパッチテストを:新しい成分(MCTオイル、ティーツリー、高濃度の酸など)を顔や頭皮全体に使う前に、耳の後ろや腕の内側で数日テストし、赤み・かゆみが出ないか確認を。
- 「一気に変えない」が鉄則:一度に全部変えると、良し悪しの原因が分からなくなります。1アイテムを1〜2週間ずつ試して様子を見て。
- 専門医への相談を最優先に:これらはあくまで日々のスキンケアをサポートする「体験談の集約」です。浸出液が出ている、強いかゆみ・痛みがある、違和感を覚えた場合は、早めに皮膚科専門医を受診してください。
✍️ まとめ/さっちから
海外コミュニティや研究で語られている脂漏性皮膚炎セルフケア、今日の6つはこれ:
- A. MCTオイル保湿:菌のエサになりにくいと言われる保湿オイル(菌にエサをやらない)
- B. 冷水仕上げ:お風呂の最後の30秒〜1分(熱・かゆみ対策)
- C. 塩素除去シャワー:毎日のシャワーの水を見直す(刺激を減らす)
- D. 亜鉛ピリチオン配合シャンプー:菌そのものを抑える方向(顔に使うときは短時間&テスト必須)
- E. スクワラン保湿:MCT以外の“菌にやさしい”保湿の選択肢
- F. ナイアシンアミド:皮脂・バリアをサポートする整肌成分
さっちから:私がいま続けているのは、じつは MCTオイルを少量塗る、これだけです。私にとってはこれでステロイドが手放せました(※個人の体験です。合う・合わないは人それぞれなので、ご自身のペースで、そして今お薬を使っている方は主治医と相談しながら試してみてください)。
医療を否定するものではありません。病院のケアと並行して、「こんな選択肢もあるんだ」の引き出しが増えたら——同じ悩みで足踏みしていたころの自分に、そう伝えたい気持ちでまとめました。
関連記事:ニキビと海外セルフケア/酒さと海外セルフケア/汗疱・手湿疹と海外セルフケア


コメント